茅葺き屋根の材料はススキです。
どこにでも生えているススキです。
でもこれがなかなか集まらない。
理由は茅葺き屋根の家が少なくなってススキの需要が無くなったせいです。
でも全く無くなった訳ではなく、そこそこ需要はあるんですが、ススキだけで生活が成り立たないために栽培していないのです。
昔は集落内の各家で茅場を持っていて毎年刈り取りを行っていましたが、その茅場も杉などに代わってしまいました。
屋根をふき替える時には各家が保管していたススキを持ち寄って屋根を葺いたそうです。
京都の美山町の民宿に泊まった時にカヤを生産している会社があると聞いたので見せてもらいに行きました。
川の向こうに茅場があります。
茅(ススキ)は秋の終わりに刈り取って野立てして冬を越します。
冬を越したススキは乾かした後、この倉庫に保管します。
倉庫にはススキと葦が保管されてました。
これがススキ
これが葦
なかなた産物組合さんです。
これが倉庫ですが、1昨年刈り取った茅はもう出荷されていてありませんでした。
毎年この倉庫一杯になるそうです。
茅(ススキ)は三方五湖にある船宿の屋根に使われたそうです。
この倉庫には1500束の茅が保管されていたそうです。
ここでも茅は美山町と同じように野立てにして冬を越します。
美山町には茅葺き屋根をふくことを専門にしている会社があり全国で仕事をしています。
昨年は福井県池田町でも屋根を葺き替えました。
なのでススキや葦は足らないので全国から買って来て仕事をしているようです。
私が住んでいる今庄には休耕田や耕作放棄地が多くあり、そこにはススキが生えています。
将来的にはそれらを屋根材として確保できれば補修費は少なくて済み、しかも長持ちさせることが可能になると考えています。
痛めばすぐに葺きかえられるからです。
昔はこのような仕事は結で行っていたと思うのですが、人が住まなくなってからは茅場も無くなり、それも出来ません。
それを今復活させようと考えています。
囲炉裏の煙で燻されたススキの生産を今年から始めます。
そして、巧くいけば今庄の新しい産業の創成(燻されたススキ)に出来ればと考えています。
0 件のコメント:
コメントを投稿