2012年8月15日水曜日

板取宿の現実

 今庄の板取地区に残るかやぶき屋根の家。

 今そのかやぶき屋根の家が壊れかかっています。

 原因は昨年と今年2年続いた大雪と人が住んでいないために火を焚くことがなく、虫などによって痛みやすくなっていることだと思います。

 かやぶき屋根は草で出来ているためどうしても何年かに一度は屋根を葺き替えないと行けません。

 それでも人が住んで毎日火を焚いていれば少しは長持ちするんですが、そうでないと直ぐに痛んでしまいます。

 そんな現実を見せつけられました。

 石畳を上っていくと茅葺きの家が建っています。

 
 


 途中にある家。

 崩れ落ちた屋根が雪のすごさを物語っています。 
 
 

 さらに上っていくと・・・・・、




 雨の侵入を防ぐためにビニールシートがかぶせられていましたが、それもずり落ちています。

 

 屋根には杉の木が生えていました。

 

 垂木も腐って折れています。

 


 この家は福井県が認定したふくいの伝統的民家です。

 
 が、危機になってます。


 家は資料館になっていて農機具など野生活用品が陳列されているんですが・・・・・、

 

 
 

 畳が漏れてきた雨で腐りかけています。(白い部分にカビが生えています)


 今年は屋根の修理を行うようですが、窓を開けて風を入れて囲炉裏で火を焚かないと崩れ落ちるのは時間の問題だと思います。

 そんなことにならないように、保存を考えていきたいと思います。