茅葺き屋根には欠かせないススキ。
屋根材に使うススキですが、このススキは毎年秋の終わりに刈り取って保管して屋根を葺き替えるのに使います。
保管場所は昔は屋根裏(ツシと言います)や今では倉庫などに保管しています。
刈り取るのは枯れたススキなので秋の終わりに刈り取らなくても春に刈ってもいいような気がしますが、経験上から秋の終わりに刈り取ったススキだけを保管します。
理由は今まで分からなかったんですが、今年の春に刈り取ったときにその理由が分かりました。
雪で倒れて雪の下で一冬過ごしたススキは濡れていました。
そのススキを新芽が出やすいように刈り取りました。
茅場にはまだ雪が残っています。
ススキを倒れたままにしておくと群れているのでカビが生えてきます。
これがススキを弱くする原因なので、冬前に刈り取る必要があるのです。
ススキの間からキノコが出ていました。
刈り取ったススキは乾かしてストーブで燃やし灰は茅場にまた撒きます。
こうすれば肥料にもなって土地が肥えていい循環が出来るようになります。
また茅場にススキを残さない理由は新芽が出やすいようにと言う理由もあるんですが、古いススキが新しく刈り取ったススキに混ざらないようにと言う意味もあります。
今年はどのくらいのススキが刈り取れるのか分かりませんが、出来るだけ多く刈り取れるように茅場を整備していきたいと思います。
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