板取宿に残る家の特徴はそのスタイルにあります。
姿が武者がかぶる兜に似ていることから兜造りといわれています。
その兜造りの家が滋賀県側にも残っています。
その場所は板取宿から国道365号線を上って栃ノ木峠のある頂上付近にあります。
国道沿いに面しているので車で通るときには見えると思います。
大きさの姿形も板取にある家と瓜二つです。
雪囲いの隙間からちょっとおじゃましました。
ランプシェードが板取の家と同じです。
トイレは外にあります。
これも板取と同じです。
遺族の家というプレートが打ち付けられていました。
先の戦争で夫を亡くした家族がここにも居たんですね。
遺族の家の詳しい説明はこちらから。
生活は格段に厳しかったと思います。
横に回ってみると・・・・・、
パラボラアンテナがあるのでつい最近まで生活してたんでしょうか。
蔵と対になって残されています。
国道を隔てて少し高いところにお墓がありました。
静かに家を見下ろしているようです。
時代の流れを感じているのでしょうか。
ここには取り壊された家屋の残滓が残っていました。
時間が経って、自然に戻っていく・・・・・といえば聞こえはいいですが、このような光景を見るにつけ心が痛みます。
時代が変わり、生まれた場所では生活できないと考えて家を出て行く。
でも、家を離れた者の中に記憶は残り、自分が丈夫なうちは家を守っていこうと決心していても、その子や孫の世代になるとやはり足が遠いていく。
そして忘れ去られる。
そんな光景がこれから日本中に増えようとしています。
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