板取の茅葺き屋根の家を保存していくことはなかなか大変です。
と言うのも、現在の生活はエネルーギー源を電気やガス、灯油に頼っていて、お金を出せばそれらは簡単に買えます。
また家も現代風になっていて程よい乾燥状態で過ごすことが出来るように設計されています。
ところが昔の茅葺き屋根の家ではエネルギー源を全て薪に頼っていました。
煮炊きをするにも薪が必要でした。
その薪の確保が子供たちの仕事の一つでした。
今でもその状況は変わっていないんですが、その薪が確保できません。
板取の周りには杉の木が植林されていて、その枝が良く落ちてくるんですが、これだけでは到底足りません。
また杉の木は火力は強いんですが、すぐに燃え尽きてしまうためあまり囲炉裏で薪にするには適していません。
広葉樹の木が一番なんですが、それもなかなか手に入りません。
そこで河川の改修工事などで出てくる河原に生えた木を伐採した時に貰うようにしました。
少し前、国道365号線の工事が行われていた時に伐採された木を貰ってきました。
太い木は一人では持てないので、細い木を貰ってきました。
木は水分を含んでいるととてつもなく重たくなります。
軽トラックで数回往復して運びました。
運んだ割木は屋根の下で重ねて保管し乾燥させえから使います。
長さが長いので半分くらいに切りそろえる予定です。
もっと多く運んできたと思うんですが、重ねてみるとそんなにでもありません。
でもこれだけ運んでもせいぜい囲炉裏で燃やせる日はそんなに多くありません。
一年中火を焚くということは大変です。
でも、これを昔の人はやってきたんですね。
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