キュ-ちゃんが栃の木峠の麓にある板取に住むことになりました。
住む家は茅葺き屋根の家で囲炉裏があります。
栃の木峠は京と北陸(越の国)を分けていた峠です。
この峠を通る北国街道は柴田勝家が織田信長の居城安土城へ参拝のため改修した道で、ずっと昔のことでした。
2015年3月16日月曜日
2015年1月29日木曜日
板取の冬(1月29日)
冬なので当たり前ですが・・・・寒い日が続いています。
でも2月に近くなってきたので雪もあまり降らなくなりました、今のところは。
一日の寒暖の差が大きくなると屋根に積もった雪が溶けてそれが朝方になって凍ってツララが出来ます。
一日中気温が上がらないと溶けずに残ります。
茅葺きの屋根はススキで出来ているので瓦の屋根のように大きなツララは出来ません。
屋根に積もった雪は屋根が急なので雪降ろしはしなくてもいいんですが、その代わり屋根からずり落ちた雪を除けるのに一苦労します。
固くなっているからです。
特に冷えた朝は表面が凍っていてカチカチになっているので、スコップが刺さりません。
その代わり雪の上を歩けるんですが。
気温が上がって暖かくなったり寒くなったりして雪は溶けて行って地面が出てきます。
するとそこには雪の下でも青々とした草が葉っぱを広げて春を待っている姿を見ることが出来ます。
冬なる前には葉っぱなんかはすべて枯れて、春になってから葉っぱを出してくると思っていた私の中の常識が無くなりました。
自然から教えられることは多いと感じています。
そして、それらの変化をじっくりと眺めて、逆らわないように教わりながら板取の使い方を考えていこうと思っています。
2015年1月23日金曜日
時計ストーブでお餅を
普通の家庭では使われなくなった薪ストーブ。
私の住んでいる今庄では農家の人は今でも薪ストーブを使っています。
冬になって吊るし柿を作る時に柿を乾燥させるために使っています。
普段は物置にしまってありますが・・・・・・。
そのストーブを出してきて、板取の囲炉裏に設置しました。
普通囲炉裏には薪をくべるものなんですが、直接火をつけると部屋中に煙が蔓延して、灰もいたるところに降ってくるので薪ストーブはちょうどいいのです。
しかもストーブの上でお餅も焼けます。
つまり料理が出来るんですね。
で囲炉裏を囲んでみんなが一緒に食事が出来るようになります。
これってものすごくいいことだと思いますね。
料理を囲んで一家団欒。
単に囲炉裏で火を焚くよりずっといいです。
ストーブは直径の大きななべから小さな鍋まで火にかけられるように丸い切りこみが入れてあるので便利になってます。
鍋には直接火が当たるので直ぐに沸きます。
これだとガスを使わなくていいので経済的です。
しかもストーブには二つ鍋が置けるので、何を作りましょうかね。
しし鍋とか雑煮とか・・・・・・。
夢が膨らんできます。
2015年1月22日木曜日
凍み乗り
よく晴れた冬の朝、気温がマイナスだと雪の上をがぼらないで歩くことが出来ます。
これは新雪の時には出来ません、
真冬ではなくちょっと暖かい日や雨の日があった後、次の朝が冷え込んでマイナスになった朝は雪の表面が凍って固くなり歩けるようになります。
大人は体重があるのでがぼることがありますが、子供は大丈夫です。
この日は久しぶりに良く冷え込んだ朝だったので子供の帰って雪の上を歩きました。
雪の上に点々と足跡が・・・・・。
雪は少しへこみますががぼりません。
この角度からは撮ったことがありません。
家の裏からのアングルです。
点々と続く動物の足跡。
でも時々がぼります。
雪の重みで折れた枝と下を流れる小川
まるでクレバスみたい!!
私んちの家が見えます。
小さな雪原
お墓も雪の中
手前にはクレバスが・・・・・。
大人になると雪の上に乗るなんてことはあまりしなくなります。
体重が重くなってがぼるからですが、よく晴れて寒い朝にはちょっと冒険してみるのも楽しいものです。
子供のころに帰って、ウサギなどの足跡を追いかけるのも楽しいですね。
時々がぼって長靴に雪が入ってきますが・・・・・。
今の子供達にも体験してほしい雪の遊びです。
2015年1月7日水曜日
2014年12月7日日曜日
雪囲い(板取にて)
金曜日から雪が降り続いています。
この雪はいつもと違って水分を多く含んでいるため非常に重たく、除雪するのに難儀しています。
今年は暖冬で雪も少ないと思っていましたが、予想外の展開です。
とはいっても除雪や雪囲いをしなければ家が傷みます。
雪の降る中、板取で雪囲いをしました。
板取の家の雪囲いは玄関口に柱を立てて杉板をはめ込んでいく方法です。
従来は家の周りに防寒のためにススキを立てていましたが、十分なススキを刈り取ることが出来ず昔の風情を出すことは出来ませんでした。
来年こそはがんばります。
家までの道は石畳のため除雪車は通れず除雪されていないため、車を道路に置いていく必要があります。
道路が駐車場というわけです。
家まではたかが100メートルくらいですがひざ上にまで積もった雪の中をラッセルしながら出ないとたどり着けません。
もちろん家の周りは雪だらけで、雪囲いをする前に周りの除雪からです。
雪囲いは玄関口だけなので一人作業でも出来ました。
その後コタツに入って、囲炉裏に少し火を入れて暖を取りました。
その後コタツに入って、囲炉裏に少し火を入れて暖を取りました。
一人でも作業ではこれが限界かなとも思います。
他にも雨ざらしになって濡れたため乾かす目的で家の周りに立てかけてあります。
二階からの眺め
誰も訪れなくなった家(ボンベが雨ざらしです・・・・屋根の落雪でガス栓が壊れたら怖い!!)
季節を問わずに会からの眺めが好きです。
家の前にある茅場。
ここに生えているススキは一部しか刈り取れませんでした。
板取に残るかやぶき屋根の家屋は合計4軒。
それぞれ築100年以上も経っているために各所で痛みが激しくなっています。
この家屋を後世に残すために一番いい方法は人が住むことですが、不便さを考えるとなかなかそうは行きません。
そこで苦肉の策としてせめて囲炉裏で火をたいて家を乾燥させ燻すことですが、それさえも訪れることが困難な季節にはなかなか出来ません。
維持して行くには個人では無理があり、それで行政に頼ることになります。
特に萱の屋根の修理は定期的に行わなければいけません。
それには膨大な費用がかかるので自分でできるだけのことはやっていこうと考えてススキを集めることにしています。
それでも何時かは限界が来ることは予想していますが・・・・・・。
2014年12月1日月曜日
茅刈り
秋も深まってススキも色づいてきました。
ススキは生命力が強く、空き地ならばどこにでも生えています。
耕作放棄地などにも生えていて周りの農家の頭痛の種になっています。
でも茅葺きの家にはなくてはならない草で周期的に屋根を葺き替える時に要るものです。
そのススキは秋の終わりに刈り取って保管しておきます。
昔は茅葺きの家の屋根裏に保管して葺き替えの時に利用しました。
そのススキを刈り取りました。
と言っても1人作業なのでそんなに多くは刈り取り出来ませんでしたが・・・・・。
ここが茅場です。
広さは一反ほどでしょうか。
ここは昔は畑だったところですが、今では柿の木が数本あるだけになってしまい、その他はススキで覆われてしまいました。
2014年11月17日月曜日
吊るし柿作り(今庄児童館)
昨年始めて板取で吊るし柿作りをしました。
そして今年は今庄児童館の生徒が板取で吊るし柿作りの体験をしました。
生徒数は総勢22名、それにつき添いの先生方が4名の合計26名があの狭い家の中で吊るし柿作りでした。
まずは昔の人の生活の説明から始めました。
それからマッチで火をつける練習
さていよいよ吊るし柿作り開始です。
2014年11月10日月曜日
2014年10月16日木曜日
落ち葉拾い
杉の木は常緑樹で冬でも青々としています。
でも強い風が吹く台風が過ぎ去ると辺り一面に杉の葉だらけになります。
このようになるのは何も秋だけではないんですが、秋は台風にシーズンなので台風が去った後にはたくさんの杉の葉(スンバと言います)が落ちてきます。
杉の葉は脂分を多く含んでいるので囲炉裏で火を燃やす時には重宝します。
でもまだ完全に乾いた葉っぱではないので火が付き難いということはありますが、ひとたび火が付けば油のせいで勢いよく燃えあがります。
先日の台風の後のお天気のいい日にスンバ拾いをしました。
ちょっと拾っただけでこんなに集まりました。
完全に乾いていないので所々に黄色い葉っぱが見えます。
杉の木は花粉症の人にとっては厄介者ですが、山に住む人にとっては囲炉裏の付け火には良い素材です。
スンバを燃やして火に勢いをつけて小枝を燃やし、その後大きな薪に火をつける。
こうして囲炉裏の火は保たれています。
最近は火をつけることが出来る子供が少なくなりました。
台所ではお湯を沸かすにもガスですし、家庭によっては電磁調理器でお湯を沸かす家庭もあります。
こうなると全く火を使わないでもお湯が手に入るので、ますます火をつけるという行為が出来ない子供が増えてきています。
マッチで新聞紙に火をつけ徐々に火を大きくしていく・・・・・。
なにか生活の基本が失われていくような気がするのは私だけでしょうか?
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