茅葺き屋の家には屋根をふき替えるための茅が必要です。
ところが需要(茅葺き屋根の家)が少ないためススキを生産しているところはあまりありません。
福井県でもご多分にもれず、茅を本格的に生産しているところはありません。
そうなると自前で確保するしかないのですが、板取ではなるべく自前で茅を確保しようとしています。
幸いにも板取には茅葺き屋根の家が残っていて、囲炉裏で火を焚いているから昔ながらの燻された茅が出来ます。
刈る前のススキ
燻された茅は腐り難くなるため長く持つようになります。
ほとんど売られている茅は乾燥して保管しているだけなので、腐りやすくなります。
板取ではこの点に注目して、燻された茅の生産を目指しています。
今年は実験のために一度葉っぱが出てきた春先にススキを刈りました。
刈った後
ススキはなるべく長くて真直ぐなものが良いのですが、長く放置されていたために茎は太くなって秋の終わりごろになると曲がってしまいます。
そこでなるべく細いススキにするために、春先に一度かることにしたのです。
これは実験なので結果がどうなるかは分かりませんが、うまくいかなければもう一度考えます。
成功すれば他のススキにも応用しようと思っています。
これは私の考えですが、燻されたススキが作れるようになりある程度の量が確保できれば産業化も夢ではないと思っています。
夢で終わらせたくないです。
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