2016年4月27日水曜日

柿の木の接ぎ木

 「桃栗3年柿8年」と言う諺があります。

 これは種から育てた気に実がなるまでの期間が柿が一番長く8年もかかるという意味です。

 8年もかかってしまうと、それまで収入がないことになるので農家にはよくありません。

 そこでもっと早くに実がなる方法として柿の木の接ぎ木をします。

 こうすれば3年位で実がなるようになります。

 それでも3年ですが・・・・。

 その接ぎ木の方法を今年も習ってきました。

 
 

 接ぎ木とはその名の通り、柿の木(吊るし柿では長良柿)の小枝をすでに根が付いている柿の木(例えば豆柿)に割りこませて継ぐことです。

 最初に継ぎ木を作ります。

 

 芽を2~3個残して切り、専用のテープで覆います。

 その後、手で持っている方の枝を楔形に切ります。

 台木に切り込みを入れて楔形に切った小枝をはさみこみます。

 

 その後テープで台きと接ぎ木を繋ぐ様に巻いていきます。





 これは雨が継いだ部分に入り込まないようにするためです。

 

 (練習のために万力で枝を固定していますが、これはあくまでも練習のためです)
 
 このように巻ければOK.

 


 後は運を天に任せるだけです。

 接ぎ木が付くかどうかは時期が大きく作用します。

 いつでも良い訳ではなく、芽が出る前に行うのが良い時期です。

 しかし、今では量販店で接ぎ木した苗木が売られているのでこれを利用するのもいいのですが、長良柿の苗木はもう売っていないので、接ぎ木するしか方法はありません。

 今庄には多くの柿の木があるのですが、老木が多いので世代交代をする必要があります。

 もう一度昔のように、吊るし柿が多く出荷される日を夢見て・・・・・。








0 件のコメント:

コメントを投稿