2012年12月8日土曜日

雪の朝(板取宿)

 今年最初の雪が降りました。

 雪景色というものは雪が覆いかぶさって白一色の景色になります。

 そして誰も踏んだことのない雪原に足跡を残そうと思い、板取宿に行きました。


 駐車場はすでに雪で覆われていました。

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 すでに誰かが車で通っていました。

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 輪立ちがずっと集落に向かっています。

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2012年11月27日火曜日

紅葉



 今庄の紅葉もだいぶ終わりかけてきました。

 今年は例年になく紅葉がきれいだということなんですが、それは寒暖の差がはっきりしていたからでしょうか?

 車に乗っていて道のわきに生えている木々を見ると確かに今年の紅葉はいつになくきれいな感じがします。

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 この看板は今庄町時代のものでを取って使ってます。


 この道を下っていくと・・・・・、
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 向こうに見える白いものが今庄365スキー場に行く道で、ちょっと見難いですが上り口あたりに板取宿があります。

 この道を自転車で上ってくる人がいました。

 この道は山中隧道の横にある道で上っていくと山を越えて国道8号線に通じています。
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2012年11月26日月曜日

板取宿の修繕

 先日屋根の修繕が終わった板取宿に行ってきました。

 修繕作業は9月から始まって11月に終わりました。

 この一連の修繕作業は、木の芽峠にある茶屋から始まって板取宿の家屋3軒の合計4軒の修繕でした。

 一連の屋根葺きの工程を見てきたわけではないんですが、茅で屋根を葺くと言うことは材料や職人さんの確保などで大変です。

 ススキ(屋根の原材料)はいたるところに生えていますが、それらの有効利用はされていませんし、職人さんたちも茅を葺く家自体が少ないので高齢化が進んで、若い人が育っていません。

 今回作業されていた職人さんは80歳代でした。

 技術の伝承がとても気になります。

 屋根の葺き替えが終わってきれいになった板取宿を紹介します。

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 この関所を超えると近江藩木の本に抜けます


 修繕されたのは手前左の一軒と右の二軒です。
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 石垣と石階段だけが残っています。
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 今庄ではつるし柿用の柿の木がいたるところに植えてあります。

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 米の収穫が終わった後のお仕事です。

 なかなかいい値段で売れるので、冬のボーナスといったところでしょうか。

2012年11月2日金曜日

茅葺き屋根を改修中の板取宿

 9月から始まった板取宿にある茅葺き屋根の家。

 全部で4軒の家を改修するので、なかなか時間がかかります。

 ときどき訪れてその進捗状況を見ているんですが、なかなか進まないですね。

 一応12月の初めには終了することになっているんですが・・・・・。

 ブルーシートがかかっている家と、

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 こちらの2軒が修繕の対象になっています。

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 もう一軒は、木の芽峠にある茶屋で修繕は終わっています。

 下の家は資料館で、当時使われていた道具が並べられています。

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 ちょっと工事中なのでごちゃごちゃとしていますが・・・・。

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2012年10月14日日曜日

茅葺き屋根の修理

 先日板取宿で改修中の茅葺き屋根の様子を見ることができましたので、その様子をお届けします。

 この見学会には町の方など約10名が参加されました。

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 この人が茅葺き屋根葺きの職人さんです。

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 御歳88歳!! しかも現役です!!

 
 この家を見学です。

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 う~~~む、ちょっと屋根が急こう配・・・・・・・。

 落ちないだろうか???












 調査した当時の絵が残っています。

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 ヘルメットをかぶって上ってみると・・・・・、

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 思ったより屋根が急こう配です。

 それでも、はしごを上って隙間から中をのぞくと・・・・・・・、

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 丸太が突き刺さったようになってます。 この部分は正面のひさし部分です。

 上から下を見ると・・・・・、落ちたら絶対に死にます。
 
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 これで茅を奥にたたき込んでいきます

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 で、あとは刈り込んで揃えます。

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 昔ははさみだったんでしょうけど、今ではガソリンのバリカンです。

 カヤを押し込む時には木槌も使いますが、下半身も使います。

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 腰の動きが大切です。 これのほうが効率がいいみたい。

 中から見るとやはり木が繋がれていません。縄で括りつけてあるだけです。

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 一通り見学して・・・・・・・、三々五々解散となりました。

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 ここで板取宿のミニ歴史を・・・・・。

  板取宿は柴田勝家が織田信長の居城である安土城に赴く近道として、天正6年(1578年)に栃の木峠を大改修した時以来発展してきた宿場です。

 それ以来、木の芽峠に代わりに人馬の往来が頻繁となりました。

 木の芽峠越えの北陸道に対し、栃の木峠越えの道は北国街道と呼ばれました。

 栃の木峠を南下すると木乃本に至り北国脇往還の道として関が原へ、西に進めば長浜を通り京、大阪に向かいます。

 栃の木峠を越える北国街道が整備されると、越前南端の重要な関門の地として板取宿がおかれました。

 宿馬30頭、人足60人が常備され、北国街道の玄関口として、あるいは近江越前両国を結ぶ要の宿として発展しました。

 江戸時代には、初代藩主結城秀康が慶長6年に関所を設け、往来者を取り締まりました。

 後に板取番所として藩士が駐在しました。

 番所の構造は間口3間、奥行き3間の平屋建てを設け、刀、弓、火縄銃、具足を備え、厳重な警戒に当たり役人3人足軽一人が常駐していました。

 幕末のころには、戸数が上板取33戸、下板取が20戸で人口は300人、旅籠7軒、茶屋3軒、問屋3軒があり旅人の往来で大変賑わったそうです。

 農繁期には田畑の耕作や製炭、養蚕などが行われ、農閑期には草鞋草履を売っていました。

 現在残っている民家は平成4~5年に解体復元し、その管理は生活することを条件に貸し出しています。

 また、平成7~8年に「歴史と文化の地域づくり事業」として、公衆トイレ、駐車場、石畳、電線の地中化、公園の整備、遊歩道の整備を行いました。

 
 国道365号線を通るときには、すぐそばにあるので通られる時には立ち寄ってみてくださいね。

 12月ごろまでは改修工事が行われています。






2012年9月26日水曜日

茅葺屋根の改修工事

 9月の初めから始まった茅葺屋根の改修工事。

 今年は4軒の家の屋根を改修するそうで、12月中旬まで続きます。

 瓦屋根の改修と違って茅葺屋根の改修はなかなか見ることができないので、見に行ってきました。

 まずは木の芽峠前川家

 

 ブルーシートで囲ってあるのはカヤの屑がたくさん飛び散るからでしょうか。

 
 
 



2012年9月8日土曜日

茅葺屋根の修繕

 やっと始まりました。

 木の芽峠に立っている茅葺屋根の修繕がやっと始まりました。

 9月から始めて12月まで4軒の修理が始まりました。

 最初は約1カ月かけて前川家の修繕をし、その後、板取宿のかやぶき屋根3軒の修繕が行われる予定です。

 先日その様子を見てきました。

 まだこちら側は修繕に取りかかっていません。

 

 
 

 

 玄関のほうからみると屋根の形状はそんなに複雑じゃないと思っていたんですが、こうして見ると複雑です。










 古くなったカヤを取り除くとこんな風になっています。

 


 ここの主です。

 

 やっと始まった修繕工事、ほんとにやっとという感じです。

 屋根が壊れたのは今年と昨年の雪で壊れたんですが、なかなか予算がつかないということで遅れに遅れました。

 その間梅雨の時期があり心配してたんですが、今年はあまり降らなくて一安心でした。

 雪が溶けて半年以上も放置しておくのはあまり家にとっては良くないと思います。

 今庄に残っている茅葺屋根の家は5軒ですが、だんだん保存状態が悪くなってきています。

 それぞれの家が福井県が認定している「ふくいの伝統的民家」になっているんですから大事に保存していってほしいと思います。

 






2012年9月1日土曜日

孫谷川ふるさと砂防

 国道365号線を今庄から敦賀に向かう途中、ちょうど今庄365スキー場のふもとあたりに広い駐車場があります。

 ここは冬のスキーシーズンには駐車場になるんですが、夏は使われていません。

 今はススキで蔽われていますが、何か看板が見えたのでちょっと見てきました。

 

 するとその看板には・・・・・、

 

 平成10年に完成した孫谷川ふるさと砂防でした。

 こんなに広い地域で川遊びができるような施設があったんだと改めて知りました。

 でも・・・・・・・・・記憶にありません。


 

 階段があった所や川はススキで覆われていて全く人手が入っていません。
 
 

 かすかに石階段がススキの間から見えます。

 国道に登って見てみると・・・・、

 

 ススキだらけです。

 違う場所からでも・・・・・、

  

 駐車場には一台も車が停まっていなくて、というよりは入り口に鎖がかけてあって入れない状態なので仕方ないんですが・・・・・。

 敷地内にあるトイレだけはなぜか動いていました。

 この孫谷川ふるさと砂防が出来てから14年でこのような状態になってしまいました。

 お金の無駄のような気がしますし、今からでも有効に活用することはできないんでしょうか?

 河原に生えたススキも刈れないんでしょうか?

 せっかくの施設が無駄になっています。






2012年8月15日水曜日

板取宿の現実

 今庄の板取地区に残るかやぶき屋根の家。

 今そのかやぶき屋根の家が壊れかかっています。

 原因は昨年と今年2年続いた大雪と人が住んでいないために火を焚くことがなく、虫などによって痛みやすくなっていることだと思います。

 かやぶき屋根は草で出来ているためどうしても何年かに一度は屋根を葺き替えないと行けません。

 それでも人が住んで毎日火を焚いていれば少しは長持ちするんですが、そうでないと直ぐに痛んでしまいます。

 そんな現実を見せつけられました。

 石畳を上っていくと茅葺きの家が建っています。

 
 


 途中にある家。

 崩れ落ちた屋根が雪のすごさを物語っています。 
 
 

 さらに上っていくと・・・・・、




 雨の侵入を防ぐためにビニールシートがかぶせられていましたが、それもずり落ちています。

 

 屋根には杉の木が生えていました。

 

 垂木も腐って折れています。

 


 この家は福井県が認定したふくいの伝統的民家です。

 
 が、危機になってます。


 家は資料館になっていて農機具など野生活用品が陳列されているんですが・・・・・、

 

 
 

 畳が漏れてきた雨で腐りかけています。(白い部分にカビが生えています)


 今年は屋根の修理を行うようですが、窓を開けて風を入れて囲炉裏で火を焚かないと崩れ落ちるのは時間の問題だと思います。

 そんなことにならないように、保存を考えていきたいと思います。