今庄の吊るし柿シーズンも終わりになりました。
今年は豊作の年で柿の木にはたくさんの実がなりました。
しかし、農家の高齢化が進んで吊るし柿を作る農家が少なくなっているのが実情です。
そんな中、3人の農家の人がネットで販売することになり、私がお手伝いをすることになりました。
取り掛かるのがちょっと遅かったので、もうあまり売れないかもしれませんが、来年に向けての準備ということでお手伝いすることになりました。
1人目は三浦さん。
三浦さんは実は今庄の人ではありません。
なんと愛知県から移住してこられた方で定年を期に吊るし柿づくりをすることになりました。
まずはその吊るし柿からご覧ください。
三浦さんの吊るし柿の特徴はかき縄ごと入ってることです。
一箱20個入りです。(サイズはLLサイズ)
この方が三浦さんです。
白い粉はカビではなく柿からにじみ出てきた果糖です。
もう1人は杉原さん。
キュ-ちゃんが栃の木峠の麓にある板取に住むことになりました。
住む家は茅葺き屋根の家で囲炉裏があります。
栃の木峠は京と北陸(越の国)を分けていた峠です。
この峠を通る北国街道は柴田勝家が織田信長の居城安土城へ参拝のため改修した道で、ずっと昔のことでした。
2015年11月29日日曜日
2015年11月27日金曜日
2015年11月14日土曜日
今庄の吊るし柿作り(3)
今年の吊るし柿作りが終わりました。
今年は昨年とは柿の成り合いもよく、出荷数量も増えそうです。
乾かした吊るし柿についている灰をお湯で洗い流して干します。
乾いたら柿縄をそれぞればらして50個になるように束ねます。
50個ふたつを結んで竿に掛けます。
お茶を飲みながら頂きます。
近年は不作が続き来ましたが、今年は豊作になりました。
出荷数も増えて農家にはいくばくかの収入になります。
今庄の吊るし柿は福井県内では有名ですが、県外ではほとんど知られていません。
それは色が黒く、一般に出回っているあんぽ柿のような鮮やかな色ではないためです。
これはいかにも残念なことで、この状況をなんとかしたいと思っています。
今庄の吊るし柿は何百年も前から旅人に提供されてきたもので、歴史があります。
またもう一つ弱いところは大きさが小さいということです。
これは長良柿をという品種を使っているからですが、これを実が大きい他の品種で作ればそれなりに対抗できると思っています。
上の写真は右が長良柿、左が他の品種で作った吊るし柿です。
実が小さいとすくに難くなるんですが、大きい方は中がしっとりとしていて歯ごたえもいいです。
これはまだ誰も作っていませんが、今後はこれに主力を置いていこうと思っています。
2015年11月4日水曜日
2015年11月3日火曜日
今庄の吊るし柿作り(2)
月曜日に柿をもいで、皮をむいて、そして囲炉裏に吊るしました。
皮をむいたらすぐに囲炉裏にかけて燻しを始めます。
あまり長く時間をおくとカビてくるからです。
太平洋側で干し柿を作る時には天日で作ることが出来ますが、今庄では湿気が多いため囲炉裏を使って乾かします。
さて今日の板取での作業は燻しの続きです。
吊るし柿が出来上がるまでには約1週間ぐらいかかるんですが、まだ今日は2日目です。
大分干し上がってきました。
美味しそうな飴色になってきました。
ちょっと小さめですが、この時の方が中身がトロットしていておいしいのです。
皮を破くと・・・・・、
これがおいしいのです。
また皮も歯ごたえがあって美味しいです。
ただ残念なことにこの状態の商品は流通しません。
今庄の吊るし柿が一番おいしい状態で出荷できないのは残念ですが、それには理由があります。
それはこの状態では時間が経つと中から水分が出てくるからか、水分を吸収するかは分かりませんが、ベトッとしてきます。
なのでお店に出る頃には商品として持たないからです。
そこでここ板取でその美味しさを体験出来るようにしたいと思います。
その時にはお知らせしますので、お立ち寄りください。
2015年11月2日月曜日
今庄の吊るし柿
今年も吊るし柿作りの季節になりました。
今年はちょっと柿が色づくのが早いのですが早めに作ることにしました。
柿の出来具合ですが、数は多いもののちょっと小さめです。
先日柿もぎをしました。
これで全部ではないんですが、何日かに分けてもぐ予定です。
これで200個ぐらいです。
まず囲炉裏の上で干すので囲炉裏を囲みます。
これで囲むと熱が逃げないので早く乾きます。
ヘタを取った後、皮をむきます。
この柿は蜂屋という種類で、今庄で栽培されている長良柿とは違います。
囲炉裏の上に向いた柿を並べて干します。
囲炉裏には約1週間火を入れて燃やし続けます。
1日中火を入れ続けて火を見なければいけません。
これがちょっと苦労ですが、出来上がるつるし柿を思って作業を続けます。
柿の木は何本もあるので、この作業は約1カ月続きます。
昔は吊るし柿はいい値で売れたので農家の冬の収入には良いものでした。
次回は出来上がるところをお知らせします。
2015年10月30日金曜日
茅切り
昨年の冬に刈り取ったススキ。
それを外に出しておいて観察したんですが、どうも茅として使えないようでした。
それなりに考えたんですが、板取のような雪が深い場所で外に出しておくと当然濡れます。
その濡れている期間が長いために茅(ススキ)にカビが生えるようだと分かりました。
それで防寒用として外の壁に立て掛けるのはやめにしようと思います。
昔の写真や絵を見るとそうなってるんですけどね。
それで使えなくなった茅を細かく切って薪用に使うことにしました。
ススキを切るには「押し切り」と言う道具を使います。
細かく切ったススキは袋に入れて冬用の燃料にします。
着火用に使えるのは藁やスンバ(杉の葉)などがありますが、ススキも充分に使えます。
乾いていれば火力も相当あるし、そこに細かく切った板を入れれば燃えやすくなり火を大きくすることが出来ます。
薪も十分に確保したし、これで冬は薪に困らないで過ごせそうです。
それを外に出しておいて観察したんですが、どうも茅として使えないようでした。
それなりに考えたんですが、板取のような雪が深い場所で外に出しておくと当然濡れます。
その濡れている期間が長いために茅(ススキ)にカビが生えるようだと分かりました。
それで防寒用として外の壁に立て掛けるのはやめにしようと思います。
昔の写真や絵を見るとそうなってるんですけどね。
それで使えなくなった茅を細かく切って薪用に使うことにしました。
ススキを切るには「押し切り」と言う道具を使います。
細かく切ったススキは袋に入れて冬用の燃料にします。
着火用に使えるのは藁やスンバ(杉の葉)などがありますが、ススキも充分に使えます。
乾いていれば火力も相当あるし、そこに細かく切った板を入れれば燃えやすくなり火を大きくすることが出来ます。
薪も十分に確保したし、これで冬は薪に困らないで過ごせそうです。
2015年10月7日水曜日
ススキ
板取のススキも穂が出てきて秋らしくなってきました。
家の前に植えてあるススキは雪が降る前に刈り取って屋根材として使えるように保存します。
2年程前から屋根裏(ツシと言います)に少し保存してあるんですが、これを屋根の葺き替えや差し茅などに使う予定です。
今日玄関口のレイアウトを変えました。
今までは椅子が置いてあって縁側に座れなかったんですが、それを座れるようにしました。
縁側の戸も開けると・・・・・、
座布団に座って外を見ると・・・・・、
ススキが育っています。
右側は・・・・・
こんな感じの見え方です。
板取に来られたら座ってぼんやりと外を眺めてくださいね。
なにかしら気が落ち着きますよ。
2015年9月19日土曜日
クワガタが来た!!
板取に思いもかけないお客さんが来ました。
クワガタさんです。
ちょうど玄関先に来ていたので見つけました。
クワガタは都会では珍しいんでしょうけれど、ここ板取ではそんなに珍しいことではありません。
そこでちょっと演技をしてもらいました。
まずは石畳の上で・・・・・、
なんでクワガタは人気があるんでしょうか?
カブトムシはよくかごに入れられて売っていますが、クワガタはあまり売ってません。
カブトムシは養殖出来てもクワガタは出来ないんでしょうか。
そう言えばオスとメスのカブトムシを腐った木と一緒にかごに入れておくと次の年には幼虫が生まれてますね。
でもクワガタではそうはいかないです。
これが珍しい理由でしょうか?
次は茅場の看板につかまってもらいました。
はい、ポーズ!!
動きまわるので中々シャッターチャンスが訪れなかったんですけど、やっとの思いで一枚撮れました。
この撮影の後彼は根を広げて山の方に飛び去って行きました。
また来年来てね!!
2015年9月9日水曜日
スズメバチの巣
秋は昆虫や動物、鳥たちにとって冬に備える時期です。
その中でも特に危険なのが蜂。
蜂の中でもスズメバチは刺されると時には命さえなくします。
だから厄介です。
家の軒下などにまあるい巣を作って子供(サナギ)を育てています。
そんな時期は子供を守ろうとして巣に近づくものに対しては攻撃的になります。
板取にも遂にすぐ近くで巣を作っているのが分かりました。
車を停めた目の前に巣があるとは気が付きませんでした。
巣までは1メートルもありません。
根もとの洞を見ると・・・・・、
スズメバチ特有の文様が見えます。
拡大すると・・・・・
下の方にスズメバチがいるのが見えます。
車を停めた時には全く気が付かなかったんですが、スンバ(杉の葉)を集めている時に近くまで寄った時ブンブンと羽音がしたので気が付きました。
もしもっと近寄っていたなら刺されていたかもしれません。
今後もハチは活発に動きまわるので、安易に巣に近付かないようにしましょう。
とは言っても、予め巣があることは分からないのですが、羽音がしたらそ~~っとその場を離れましょう。
2015年9月4日金曜日
コモ作り
もうすぐ稲刈りが始まります。
イネには捨てるところが全くなく、全てを利用できます。
脱穀した時に出るもみ殻は枕材にしたり燻し焼きにしてくん炭を作り土壌改良材として利用します。
藁は最も利用範囲が広いので縄にしたり蓆を編んだり、コモを編んだり、草鞋を作ったりして利用します。
今回はコモを編みました。
まず藁に付いているいらない葉っぱを取り除きます。
藁を直ぐって芯と葉っぱに分けます。
編む時には芯を使い、葉っぱの部分は捨てます。
(参考) 実家においてあったコモ。
吊るし柿を作る時に使ったため茶色く煤けています。
このように藁を置いていき、紐で交互(一つ飛び)にくくります。
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