つるし柿の季節になりました。
今年は柿の出来がよくなく数は少ないんですが、その代わりに大きさは少し大きいようです。
私の柿畑は何箇所かあるんですが、あるところでは全滅状態です。
で一本だけ取り残されたように立っている柿の木に多くの柿が成ったのでそれをもいで吊るし柿作りを行います。
板取の家に運んで皮をむきました。
今庄のつるし柿は長良柿と言いう品種で少し小さめです。
枝にかけて吊るすので枝はT字型に残しておきます。
それを竹でできた皮むき器で向いていきます。
はい、出来上がり!!
市販されているピーラーでは大きすぎて剥けません。
剥いた皮は柿の木の根元に撒くか乾燥させて漬物の糠床に入れて漬物の風味を出すために使われます。
剥いた柿を一つづつ柿縄にかけ、10個で一単位として吊るします。
今庄のつるし柿の特徴の一つにこの柿縄があります。
アジを釣るサビキのように5本柿を吊るす縄が付けられています。
このようにして囲炉裏の上に吊るして干していきます。
乾燥と渋抜きを囲炉裏で行うために約1週間から10日間火を焚き続けると出来上がります。
干し柿はアンポ柿が有名ですが、囲炉裏で吊るし柿を作るところは日本の中でも数少ないと思います。
これは今庄が雪国であり、また湿気が多い地方でもあるところから囲炉裏で作るようになったんだと思います。
また色はアンポ柿と違って黒ずんでいるrために市場ではあまり評価されていないようですが、二酸化硫黄で作られた吊るし柿よりはいいと思っています。
今庄の特産品である今庄のつるし柿。
吊るし柿を作る若者は少なくなってきていますが、残していきたい今庄の特産品です。
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