ここから私が板取にある茅葺き屋根の家を管理することになった訳を書きます。
こんなことを書いたら信じられないかもしれませんが、当初は全く茅葺き屋根の家について興味はありませんでした。
板取に何件か家が残っているのは知っていましたが、そこでどんな暮らしがあったのかさえもあまり関心はありませんでした。
ところがある時板取に行ってその心境が一変しました。
それは屋根が落ちた家を見たからです。
屋根は崩れ落ちて無残な姿をさらけ出していました。
なんとかしないと・・・・・・・。
この状況を見た時「このままでは朽ちてしまう」と思ったのです。
この惨状を見てから教育委員会にかけあってどうすれば家を借りれるのかの交渉を始めました。
とにかく一日も早く空気を入れ替えて囲炉裏に火を入れないと・・・・・、手遅れになってしまう。
こんな思いが愚鈍な私を突き動かしたんだと思います。
借りた場合にはどんな管理をするのか、どの様に利用するのかなどを文面にして提出しました。
9月の頃です。
その後、屋根の修復があって11月の終わりには終了していました。
が、返事がない。
何故まだなのかと問い合わせても、返事が来ない。
そうこうするうちに年が明け1月になりました。
私としては屋根の修復が終わった後すぐにでも家に入って火を焚きたかったんですが・・・・。
そしてやっと許可が出たのが1月22日。
さっそく次の日に家に入って、薪を運んで囲炉裏に火を入れました。
幸いにもその年(今年ですが)は雪が少なく、薪は軽トラックで運びいれることが出来ました。
家の中はカビ臭かったので畳を上げてカビた床板を剥がして燃やすことにしました。
カビた板は手で簡単に剥がせました。
このようにして私の茅葺き屋根の家の管理は始まったのでした。
当初は早く家を乾かさなければ家全体がカビてしまう・・・・・・これだけしか考えていませんでした。
つづく・・・・・。
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