今庄で作られる吊るし柿は独特の方法で作られます。
まず、囲炉裏で燻すという点。
囲炉裏で燻すことによって渋を抜き、同時に乾燥させるという意味があります。
太平洋側では空気が乾燥しているため、軒先などで乾燥させればいいんですが、日本海側は雪が降ったりして湿気が多いため軒先で干すとカビてしまいます。
だから囲炉裏を使用しています。
また柿を吊るす柿縄も今庄独特のもので、一本の縄に小縄が5本付いておりそれに皮を剥いた柿を吊るします。
同じようにして作られたもう一つの柿縄を2本で一対として竹竿に吊るして乾燥させます。
ここで使用する柿縄はミチシタという植物から案で使うんですが、そのままでは固いので編むことが出来ません。
そこで茎を叩いて繊維をバラバラにしてほぐし、乾燥させて使います。
先日そこまでの工程を行いました。
これが柿縄で使用するミチシタです。
根元の少し上から刈り取ります。
それを木槌で叩いて繊維を解します。
天日で乾かします。
あまり乾かし過ぎると逆に折れやすくなってしまいます。
乾かしたミチシタを固定されたロープで編みあげて行きます。
どんな風に仕上がるかと言うと・・・・、
この小縄を大量に作り、一本の柿縄に造り上げて行きます。
この柿縄は初めて挑戦した女性が綯ったものですが、初めてにしての出来は良い方かな??
この日はここまでの作業でした。
この仕事は主に女性の仕事で、男は柿をもいだり、柿を吊るしたりするのが役目でした。
ですので若い女性は今ではもう綯える人はあまりいません。
やはりて仕事よりもお給料をもらった方が手っ取り早いし、手も汚れなくて手も汚れなくてすみますからね。
次回はいよいよ柿縄作りの最終回です。
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