何日か前に朝日新聞の取材を受けてました。
そしてその記事が今日9月15日に朝日新聞福井県版に載りました。
私が板取の家を「毎日火を焚いて管理してます」って言うとみんなびっくりするんですが、
「なんでそう思うのかよく分かりません」って言うのが正直な気持ちなんです。
私としてはそんなに苦労しているとかは全く思っていないません。
それよりも「後々の世代に残さなければ・・・・」って思いの方が強いのです。
残すためには、どうすればいいのかを考えています。
単に古民家が好きだから・・・とか、茅葺き屋根の家に住むなんてかっこいいから・・・・なんて思いはありません。
そんなものは個人の趣味だと思っています。
板取の宿を知ってもらい、私の後に続く人間を出すにはどうすればいいのか・・・・を考えています。
ここに残る民家4軒は文化財で町が管理しているのでいろんな制約があります。
その一つに、営利活動をしてはいけないというものがありますが、冬には2~3メートルも積もる雪の中でも住んでくれたり、家の管理をしてくれる人が出てくれることをしなくては・・・・、と思います。
最も大事なことは後世に家を残すことで、そのために必要なルールは変えて行けばいいと思っています。
その為には・・・・・この家を管理すれば経済効果があるということを解ってもらえることです。
それには待ちのルールを変えることが必要ですが・・・・・。
私がこの家でやろうとしていることは、
1.子供の教育の場にする。
・火育
(火の起こし方)
2.昔の生活体験
(囲炉裏で煮炊きの経験、吊るし柿づくり)
3.外国人に昔の日本の生活を知ってもらう。
(数十年前は日本も貧しかったが勤勉と努力で今の繁栄を築いたことを知ってもらう)
財産は活用して始めてその価値が出て来ると思っています。
その価値を町民に知ってもらい、子供に知ってもらい、外国人にも知ってもらいたいと言う思いです。
その為には何をすればいいのかをこれからも考えて行こうと思っています。
色々なご意見をお待ちしています。
色々な活用方法を教えてください。
これからもよろしくお願いします。
PS
それにしてもなんで私はいつも右側に傾いているんでしょうか?
これについても教えてください!!
キュ-ちゃんが栃の木峠の麓にある板取に住むことになりました。
住む家は茅葺き屋根の家で囲炉裏があります。
栃の木峠は京と北陸(越の国)を分けていた峠です。
この峠を通る北国街道は柴田勝家が織田信長の居城安土城へ参拝のため改修した道で、ずっと昔のことでした。
2014年9月15日月曜日
2014年9月1日月曜日
柿縄作り
今庄で作られる吊るし柿は独特の方法で作られます。
まず、囲炉裏で燻すという点。
囲炉裏で燻すことによって渋を抜き、同時に乾燥させるという意味があります。
太平洋側では空気が乾燥しているため、軒先などで乾燥させればいいんですが、日本海側は雪が降ったりして湿気が多いため軒先で干すとカビてしまいます。
だから囲炉裏を使用しています。
また柿を吊るす柿縄も今庄独特のもので、一本の縄に小縄が5本付いておりそれに皮を剥いた柿を吊るします。
同じようにして作られたもう一つの柿縄を2本で一対として竹竿に吊るして乾燥させます。
ここで使用する柿縄はミチシタという植物から案で使うんですが、そのままでは固いので編むことが出来ません。
そこで茎を叩いて繊維をバラバラにしてほぐし、乾燥させて使います。
先日そこまでの工程を行いました。
これが柿縄で使用するミチシタです。
根元の少し上から刈り取ります。
それを木槌で叩いて繊維を解します。
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