2013年9月8日日曜日

堰の泥取り

 板取で生活している者にとっては飲料水の確保は死活問題です。

 平野に住んでいる者は井戸を掘り、山に住んでいる者は谷川の水を利用していました。

 井戸は各家で掘るのに対して、谷川の水は住民全員が使うためその維持は住民の仕事になります。

 井戸は一度掘ったら滅多に掃除をする必要はないんですが、谷川の水はゴミや土砂が流れてくるので定期的に掃除をして取り除く必要があります。

 大雨が続いた後水の出が悪くなってきたので、他の人とともに清掃に出かけました。

 何時ものようにここから登っていきます。
 

 ここら辺り一帯は砂防指定地です。
 

 このタンクが最後の沈砂槽です。
 
 




 今もポツンと残る二つの鉄塔。
 
 何に使われていたんでしょうか。

 こんなところにも石段が作ってあります。
 
 

 V字型に掘られた道。
 
 この下に配管が通っています。
 

 最初の沈砂タンク
 

 分かれ道があります。
 

 滑り落ちたら・・・・・・、這い上がってこられません。
 

 もうすぐです。
 

 この藪の中に取水堰はあります。
 

 堰の中には泥がいっぱい溜まっていました。
 

 これをスコップで取り除きます。
 
 

 細かい部分は柄杓で・・・・・。
 

 こんなにたくさん取りました。
 

 取り除いた後は水がきれいになるのを待ちます。
 
 上って来る途中でバルブを開けて泥水がタンクに入らないようにしておきます。

 水の中に異物が混じらなくなってきたのを確認して、バルブを閉めます。
 


 取水堰は小さな容量ですので、大雨の後にはすぐに泥や砂が溜まってしまいます。

 板取の宿には一家族と今のところ私が住人ですので水の出が悪くなれば、山に登ってこのような作業をしなくてはいけません。

 また、この辺りにはイノシシやクマがいるので、登るときには音を出しながら登ります。

 上下水道が完備されている訳じゃないので山の生活は大変です。



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