先日板取でインタビューを受けました。
新聞記事でのインタビューは何回か受けたことはあるんですが、ラジオのインタビューは初めてでした。
内容は板取に取り組んでいる内容や苦労などを話しました。
苦労話と言えば薪を集めることでしょうか。
山の中に家はあって周りには木々があるのに薪集めに苦労するというのは不思議と思われるかもしれません。
立ち木は生きているので水分が詰まってます。
この木を切っても直ぐには薪には出来ません。
乾かさなければいけないからです。
乾くまでに1年以上かかります。
なのであらかじめ木を切って乾かしておかなければ薪としては使えないということになります。
このような理由から薪集めに苦労しています。
また、茅葺きの家は屋根がススキで出来ているので時間が経てば腐ってきます。
屋根の色が苔むし手緑になっていると綺麗に見えますが実は屋根にとっては危ない兆候です。
苔が生えてくるというのはススキが腐ってきた証拠だからです。
またコケによって雨水が止められてススキの中に染み込んでいくと腐るスピードが速まります。
本来なら屋根は30年以上もつものなんですが、これは昔のように囲炉裏で火を焚いたり、釜戸で煮炊きをして煙が家の中を乾燥させるから長く持ちました。
もし火を焚かないと10年位で腐ってくるでしょう。
そんなわけで出来るだけ毎日火を焚くようにしています。
火を焚くことはそんなに苦労はありません。
ただ煙たいですが・・・・・。
でも次世代に残していくためにしなければいけないことです。
昔の人はこんな家に住んでこんな生活をしていた問うことを伝えていくために・・・・・・。