茅葺き屋根の材料はススキです。
つまり草なのでどうしても年月が経つと腐っていきます。
屋根がコケに覆われて緑色になっているのは風情が感じられますが、屋根にとってコケは厄介者です。
コケによって雨が下に浸透しやすくなるためです。
ですから定期的にコケを落とさなければなりません。
そのコケをとる作業が行われました。
茅葺き屋根は急こう配なので屋根に直接乗ることは出来ず、梯子と熊手を使ってコケを落とします。
右の屋根に黒ずんでいるところがありますが、これは雨が浸み込んで腐りかけている証拠です。
こうなると屋根を支えている木材までもが腐ってきている可能性があります。
こうなる前に差し茅をして屋根を補修する必要があります。
熊手でコケと一緒に腐ったススキを取り除きます。
こっちは私が借りている家の屋根です。
家の周りは崖になっていて、梯子をさすのにも危険が伴います。
屋根に生えてきた欅をとってもらいました。
屋根に木が生える・・・・なんてことは珍しくないのですが、木が小さい内に取らないと根が屋根に広がって腐るのが早くなります。
隣の家は資料館なんですが、むかし杉の木が生えていました。
その為に屋根が腐って下の木も腐って、雪の重みで折れました。
屋根もダメになり屋根を支えている木も腐って折れてしまうと補修に何倍もの費用がかかります。
費用を抑えるためにもこまめに補修はする必要があります。
ダメージが大きくなってからでは取り返しがつかなくなってしまうかもしれません。
取り除いた時に出るコケや腐ったススキは肥料になるので重宝がられます。
私は持って帰って畑に撒きました。
今年は良い野菜が出来るでしょうか。
キュ-ちゃんが栃の木峠の麓にある板取に住むことになりました。
住む家は茅葺き屋根の家で囲炉裏があります。
栃の木峠は京と北陸(越の国)を分けていた峠です。
この峠を通る北国街道は柴田勝家が織田信長の居城安土城へ参拝のため改修した道で、ずっと昔のことでした。
2014年5月23日金曜日
草むしり
板取にも太陽の恵みが降り注いで、雑草が元気いっぱいに伸びてきました。
敷地面積がそんなに広くないのでむしり取るのには時間はあまりかかりませんが、やはり伸び放題にしておくとみっともないので、時間があれば毟るようにしています。
むしり取る前は・・・・、
こんな状態だったのが・・・・・、
ここまできれいになりました。
お墓の周りも・・・・、
綺麗になりました。
まだまだ草は残っていますが、少しづつ毟っていこうと思います。
ここに住んでいた人はもう高齢になったなかなか板取にまで足を運ぶことが出来なくなっています。
そんな人の為にもせめてお墓だけでもきれいにしておこうと思います。
いつ過疎のお孫さんが訪れてまた来たいと思ってもらえるように・・・・・・。
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