今年の雪は大雪でした。
雪が多いと茅葺きの屋根も痛みます。
これは屋根に積もった雪がずり落ちる時に、茅も巻き込んで落ちるためです。
また、屋根を長く持たせるために、屋根に生えたコケを取り除く必要があります。
今年は、3月の雪が残る時期に行われました。
下にはブルーシートを敷いて、取り除かれたコケが散らばらないようにします。
屋根は急こう配なので直接屋根の上にのぼることはありません。
梯子に乗りながら、熊手でコケを取ります。
こうやって見ると高所作業ですね。
高所恐怖症の人には出来ません。
こうやって手間暇をかけるからこそ残せる家です。
板取にある4軒の茅葺き屋根の家は町の所有となっているからこそ出来るんでしょう。
河原の屋根では毎年手間をかける必要もありませんが、茅葺きの家は時間とともに腐っていくので、手を加え続けることが必要です。
こう考えると個人では持てない家ですね。